マカオからバスで常平へ(珠海経由)

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マカオから常平までバスで行ってみました

みなさまがマカオの次に訪問するのは東莞でしょうか。

ひとくちに東莞市と言っても総面積は神奈川県くらいあって広いのですが、そのなかでマカオから長距離バスで行きやすいのは常平鎮です。

マカオから常平の中心部には、中旅が運航する長距離バスが1日に5本でています。 バスの出発地点はマカオの富豪酒店(ビバリープラザホテル)。マカオ/中国本土のボーダー(拱北口岸)で中国本土用のバスに乗り換えて、高速道路経由で常平や樟木頭に向かいます。

以下、その乗車レポートを書いてみます。

 

チケット購入

写真はマカオのランドマーク、リスボアホテル。

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いつもどおり、ランドマーク的建物から出発します。

この写真の場所から、向かって左方向に約300m進むと、富豪酒店(ビバリープラザホテル)があります。その1階の表通り沿いに、中旅バスのチケット売場(兼待合室)があります。下の地図のBの地点です、


大きな地図で見る (バスのチケットを購入) zhonglvbus002.jpg

写真はチケット売り場の入口です。

営業時間は8:30~20:30 マカオから常平までの運賃は110HKDでした。


チケット売り場のなかにベンチがあるので、そこで座ってバスを待ちます。バスの準備ができると、係員が案内してくれます。

なお、このマカオ・常平バスルートは、途中の拱北口岸でバスを降りて、徒歩でマカオ側と中国本土側の2つのボーダーゲートを越える必要があり、このボーダーゲートは日によってかなり混雑します。通過に1時間以上を要することもあります。 時刻表をみていただくとわかりますが、時間的にわりとタイトです。

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10:10(オレンジのマーキング)にマカオの富豪酒店をでる便を例にとると、ボーダーを抜けたあとの拱北口岸の出発時刻は11:30になっています(青のマーキング)。 富豪酒店からマカオのボーダーまでの所要時間は10分程度、拱北のボーダーを抜けてから地下2階のバス乗り場まで5分程度かかりますから、ボーダー越えに使える時間は65分です。


拱北でのボーダー越えは平常ならば30分~40分程度ですが、祝日がからんだり出退勤時間(最近は中国本土からボーダを越えてマカオに通勤している人も多いです)と重なると混雑します。1時間以上かかることもよくあります。

つまり、間に合わないこともあるわけです。 珠海でバスの連絡に間に合わなかったときでも、次のバスに空席があれば乗せてくれます。この路線はあまりこまないので、たいてい空席はあります。しかし、たまたま何かの理由で満席、という可能性もあります。

 

ここでユキミの提案ですが、 たとえば、マカオ発10:10のバスに乗る場合でも、11:10のチケットを売ってもらいます。そして、10:10のバスで富豪酒店を出発します。

こうすると、拱北口岸を12:30にでるバスに座席が確保されており、ボーダーで約2時間の余裕がありますから、乗り遅れの心配はまずありません。 そして、もしもボーダーがすいていて30分程度で抜けることができた場合には、拱北で1本早い11:30のバスに乗ってしまえばよいのです。空席があれば何も言わずに乗せてくれます。空席はほぼ間違いなくあります。

 

この方法をさらに応用すると、たとえば19:10にマカオをでるバスのチケットを買って11:10のバスに乗ると、拱北口岸を抜けたあと珠海で7時間程度の空き時間ができます。この空き時間で珠海で食事と街歩きをすることができます。もし途中で飽きたら、その時点で乗れるバスに乗ってさっさと常平に向かえばよいわけです。

 

なお、念の為に書いておくと、 中旅のバスを使わずにタクシーでボーダーまで行き(リスボアホテルから約40HKD)、ボーダーを抜けてから拱北口岸地下2階の中旅のチケット売り場でチケットを買ってバスに乗り常平に向かう、というのがいちばん問題が生じにくい方法です。

 

乗車体験記

マカオから珠海へ

富豪酒店からボーダーまでは乗客が少ないので、こういう小さいバスで行きます。

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ボーダーの入口の横で降ろしてくれます。富豪酒店からの所要時間は10分程度。

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ここから徒歩でボーダーを越えて、中国本土の珠海で大型バスに乗り換えます。 このボーダー越えについては、長くなるので別記事にまとめます。 → 関連記事:拱北口岸の通り方

 

以下、無事に中国本土に入国して珠海に出たところから書いていきます。

 

珠海のバス乗り場

中国本土に入って最初にみる景色はこれです。拱北の街並みです。金色のビルは日本人もよく利用する来魅力酒店(ホテル)です。

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ここで右手を見ると、地下に降りる幅の広い階段があります。階段の脇に「中旅巴士」と大書した赤い看板があり、バス会社の係員が常駐しています。「中旅巴士」は、「中旅バス」という意味です。 ここでチケットを見せると、地下の乗り場まで案内してくれます。


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万が一係員が留守にしていたときのために、バス乗り場までのルートをレポートしておきます。

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幅の広い階段を地下に降りると、広場(拱北地下商場広場)があります。 この広場を前方に進みます。

地下街の中央の通路をまっすぐ100mほど進むと、この案内所に突きあたります。


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案内所の手前に立って右手を見ると、マクドナルドの横に地下2階に下りるエスカレーターがあるので、これを降ります。 降りると正面にケンタッキー・フライド・チキンがあります。


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エスカレーターを降りて、ケンタッキーフライドチキンの前で回れ右をすると、この通路が見えます。 写真ではわかりにくいですが、正面100mほどのところに、もうバス乗り場が見えています。


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このバスターミナルからは常平のほか、虎門、厚街、長安、石龍など、各地へのバスが出ています。 バス待合室はいつも人でいっぱいです。

珠海から乗車する場合は、ここのチケット売り場でチケットを買います。


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周囲には雑多な商品を売る店舗が無数に広がっています。出発時刻までこのあたりで時間を潰します。

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ここは「拱北口岸地下商場」と呼ばれる巨大な地下街で、主に服飾品を取り扱う小さな店舗が無数に入居しています。典型的な「国境の商店街」です。 ルイビトンやシャネル、グッチなど、世界の一流ブランド(のニセモノ)が売られています。 飲食店は、マクドナルト、ケンタッキー、日本風ラーメン、などなど、これも沢山あります。

 

珠海での両替(人民元)

チケット売り場の隣には両替屋がありますが、レートは銀行よりもかなり悪いです。
銀行は地上に出ないとありません。15分程度で往復できますが、両替をするだけでも1時間待ちはざらですので、バスの時間との兼ね合いで難しいと思います。 両替屋で当面の分だけ両替しておくとよいと思います。

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同じ並びに、交通銀行と中国工商銀行のATMがあり、VASAやJCBのクレジットカードで人民元のキャッシングができます。

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レートは両替屋よりこちらの方がよいでしょう。

キャッシング上限は、交通銀行が2000人民元、中国工商銀行が2500人民元です。交通銀行のATMは日本語で操作できます。

 

なお、ここで一つ注意事項なのですが、ATM使用時には、 「カードの取り忘れに注意してください」 。

日本のATMと違い、中国のATMはお金と明細書が先に出てきます。そして、取引が終わってもカードは自動的には出てきません。取り出すには「カード取り出し」のボタンを押す必要があります。

日本の習慣が身についていると、お金を取った時点で全部終わったと錯覚してしまうことがあります。最後に「カード取り出し」ボタンを押すことを忘れないように注意してください。

 

珠海から常平へ

珠海から常平までバスで約3時間、その間、トイレストップが1回あります。 乗車前にトイレに行きたいなら、待合所の前の通路を左右どちらでも突きあたりまで進むと公衆トイレがあります。

バスの準備ができたら、 「樟木頭/常平」 と赤字で書いた看板を持った係員が乗車を指示します。 うっかり乗り遅れないように、待合所の向かって右側の小さな扉のあたりで待機しているとよいと思います。この扉の先が乗車場所です。

 

珠海から常平までは、大型バスで運行しています。 チケットには座席番号が書いてありますが、みな勝手な席に座ります。運転手の横の床にダンボールに入った無料のミネラルウォーターが置いてあるので、乗車するときに自分で1本とります。

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なお、バス内はこのミネラルウォーター以外、飲食禁止ということになっています。もちろん禁煙です。

バスは珠海の街を抜け、30分ほど海岸沿いの道を走って高速道路に向かいます。

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出発して1時間と少しで、トイレ休憩で停車します。売店等はありません。

珠海をでて1時間30分ほどで、バスは珠江にかかる長い虎門大橋を渡ります。
虎門大橋を渡ると東莞市ですが、冒頭に書いたとおり東莞市の面積は神奈川県ほどもあり、ここから常平までまだ1時間程度はかかります。 珠江は河口に近いこのあたりでは湾のように広く、まさに大陸の河川という雰囲気です。

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東莞に入ると、たいてい渋滞につかまります。

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常平の降車場所は、フィメイホテルや君悦酒店の近くです。 後ろに見えているのは君悦大酒店です。


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バスの前方左側には、フィメイホテルがあります。


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帰路(常平から珠海、マカオへ)

常平から珠海、マカオに向かうときには、フィメイホテルの前から乗車します。 チケットはフィメイホテル1階のビジネスセンター(商務中心)で購入できます。

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以上のルートを動画にまとめてみました。