内港から新馬路を歩いてリスボアホテルへ

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内港(旧市街)からセナド広場へ

珠海の湾仔口岸からマカオの内港に船で渡り、マカオに入境したあとは徒歩でリスボアホテルまで行きました。マカオ半島を西から東へ横断するルートです。

途中には世界遺産のセナド広場もあります。 内港のあたりはマカオの古い繁華街で、リスボアホテルのあたりは現在のマカオ経済の中心地です。新旧両方のマカオを見れる、楽しい散歩道です。

下の地図のA(内港)→B(リスボアホテル)のルートです。 大きな地図で見る

 

新馬路を真っすぐ歩いて行けばよいので、とてもわかりやすいです。距離にして1.5キロ程度。所要時間は、ゆっくりぶらぶら歩いて40分くらいでした。

出発地点はこの内港の建物です。 珠海の拱北からこの内港までのルートは、別記事で紹介しましたのでそちらも参照してください。

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このあたりの大通りは、景観への配慮がなく、雑然と(殺伐と)しています。 自動車交通量は多いですが、商店はあまりなく、通過するための道路という印象です。 前方に見えているクリーム色の建物はポンテ16(ソフィテルホテル)です。その方向に歩いていきます。

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このエスカレーター式歩道橋が新馬路への目印になります。 エスカレーター先を斜め右に入る路地が、新馬路への近道です。

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このあたりは、古くは漁師町でした。 路地には、今でも魚の干物を売る店が軒を連ねています。干しアワビなどの高級食材も売られています。

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店先の路上ではいつも魚を干しています。この路上で作った干物を、そのまま店頭で売ります。 これのせいで、あたりには海の匂いが漂っています。

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路地の先のバス通りが新馬路です。 ここを右に曲がります。 角にある「富城賓館」というホテルが目印です。

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新馬路の景色です。 赤い提灯が並んでいる建物は質屋博物館です。

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新馬路の両側にはこういう狭い歩道があり、商店が切れ目なく軒を連ねています。

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今ではマカオの観光客の多くが訪れる新馬路ですが、19世紀初頭まではこれほど長い道路ではありませんでした。道路として整備されていたのは東側部分だけで、西側部分は住宅密集地のなかの曲がりくねった路地に過ぎませんでした。

今のような一本の長い道になったのは比較的最近で、1918年のことです。新しい道は当時のポルトガルの最高裁判所裁判官の名前にちなんで「Avenida de Almeida Ribeiro(中国語表記:亜美打利庇盧大馬路)」と命名されました。

ポルトガル人の名前にちなんだこの名称は長く、言いにくため、地元では「新しい道」つまり「新馬路」(「馬路」は中国語では「道」の意味)と呼ばれるようになり、やがてこの通称が定着しました。

現在は地図にもこの通称が採用されています。 新馬路の東段には、新馬路と直交して十月初五日街や営業大街などの路地(商店街)が伸びています。

小規模なローカル商店が密集する楽しい通りで、地元民と観光客でいつも賑わっています。 そういう路地も覗きつつ、少しずつ東海岸方向に移動していきます。

リスホアホテルまでの中間点の手前あたりに、有名なセナド広場があります。広場に面して「民政総署」、「聖ドミニコ教会」などの歴史的建造物が建っています。

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セナド広場からリスボアホテルへ

セナド広場の奥(裏手)からは小さな商店が密集する賑やかな路地が伸びています。

その路地の先の丘の上に世界遺産の「聖ポール天主堂跡」があり、そこから更に急坂を登ると「モンテの砦」があります(エスカレーターもあるそうですが、ユキミは使ったことがありません)。 セナド広場からこれらの観光地まで散歩の足を伸ばすならば、その所要時間は1時間程度だと思います。

セナド広場を過ぎると、街並みが都心らしくなります。 古い数階建ての建物が減り、現代的な高層ビルが増えてきます。ここから先が現在のマカオの経済、行政の中心地です。

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やがて、南湾大馬路を渡ります。ここで新馬路は終点です。道路はまだ前方に続いていますが、ここから先は殷皇子大馬路という名前に変わります。

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玉ねぎのような形のグランドリスボアを越えて。

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リスボアホテルに到着です。 昔ながらのマカオの象徴ですね。 手前の低層部分がカジノ、奥の高い建物がホテルの客室棟です。

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リスボアホテルの前にはバスターミナルがあり、香港フェリーターミナルや、マカオタワー、タイパ島、コロアネ島などマカオ各地に向かうバスに乗ることができます。