3列ゆったり 夜行の高速バス乗車体験記 さくら散策バス-東京・名古屋

東名高速を使って東京と名古屋を結ぶ、さくら高速バスの夜行便に乗車しました。座席や車内の写真を撮ってきたので、ご紹介します。乗車便選択の参考にしていただければ幸いです。

さくら高速バス【散策バス】

さくら高速バス(ITS15便)の概要を紹介します。

予約は楽天トラベル経由でしました。

楽天トラベル高速バス予約検索

当日予約で片道4,200円でした。

運行スケジュール

このバスは、新東名高速道路を経由して名古屋と東京を約5時間半で結びます。夕方に出発する昼行便と、深夜に出発する夜行便の2便があり、わたしが乗車したのは、名古屋を深夜零時頃に出て早朝に新宿に到着する深夜便です。

  • 金山駅前発 23:50
  • 名古屋駅西口着 24:00
  • 名古屋駅西口発 24:15
  • 休憩(浜松SA) 01:40~02:00
  • 休憩(足柄SA) 03:50~04:05
  • 新宿バスタ到着 05:30

途中のトイレ休憩は2回です。名古屋を出発して1時間半後の浜松サービスエリアと、その1時間50分後の足柄サービスエリアです。トイレ休憩の際に音声放送はなく、無理やり起こされることはありません(ただし車内の照明は点灯します)。

この日は平日だったこともあり、完全な定刻運行でした。

車内のようす

車内のようすを乗降口付近から撮影した写真です。

もう少し今風のこぎれいな内装を予想していたのですが、わりと古めかしい重厚なシートが並んでいました。30年前のJRのグリーン車の古いシートを取り外してバスに乗せたようなイメージです。もしかしたら、本当にどこかの中古シートを持ってきたのかも知れません。そういうイメージの車内です。

横3列(2+1)のシートが、前後8列あります。普通のゆったりバスが10列ですから、それよりもさらに足元が広くなっています。

3列独立型は通路が2本ありますが、「2+1」タイプは通路が一本なので、その分、ひとつひとつのシートの幅を広くできます。

フットレストは普通のサイズです。レッグレストはほぼ水平まで上がります。リクライニングは140度まで倒せるそうです。フルフラットではありませんが、そこそこ、よく眠れると思います。

リクライニングが深いので、後席の人が出入りする際には前席のシートバックが邪魔になります。窓際の席に座っていると、トイレ休憩の出入りが多少面倒です。

3列独立シートではなく、2+1のタイプですが、ひじ掛けは独立しているので、いわゆる「ひじ掛けの帰属問題」は生じません。

なお、車内にトイレはありません。

車内は、両端の窓際のシートは満席で、真ん中の席は三分の二程度が空席でした。平日でこれだけ埋まるのは人気がある証拠だと思います。

車内の空調の温度(暖房)は、JRの高速バスに比べて低く設定されているように感じました。各座席にブランケットが置いてありますが、薄手で保温能力は低いので、寒がりの人はアウターを着たままになるかも知れません。

 

Wifiと電源

各シートのひじ掛けの部分に100Vのコンセントがついています。USB方式の充電ジャックはないので、車内でスマホに充電するにはACアダプターが必要です。

車内にはWifiの電波が飛んでいますが、非常に遅く、不安定です。Yahooのトップ画面を表示させるだけでタイムアウトしました。Wifiのパスワードは各座席の前についているポケットの中のパンフレットに書いてあります。

Wifiの設定方法は、

  1. スマートフォンの「設定」を開く
  2. Wifiをクリック
  3. 座席ポケットのパンフレットに書いてあるWifiスポット名を選択
  4. パンフレットに書いてあるパスワードを入力

で接続できます。

 

バス乗り場

バスの乗り場は、東京はバスタ新宿です。名古屋は名古屋駅(JR名古屋駅ゆりの噴水前)と金山駅近くの路上の2か所です。

始発の金山のバス乗り場は、金山駅の北口を出て、右手の交差点(デニーズがある交差点)を左折した先にあります。

駅からの所要時間は徒歩3分程度です。三菱東京UFJ銀行の前に、さくらバスの停留所の看板が立っています。

金山ではバスは交通量が多い幹線道路(大津通)に路上駐車するので、出発時刻の直前にならないとやってきません。待合室はなく、冬はめちゃ寒いので、交差点の角のデニーズか、道路を渡った対面のマクドナルド(24時間営業)に直前までいるとよいと思います。マクドナルドの隣にはネットカフェもあります。