ホンハム(紅磡)駅からA21バスで香港国際空港まで行ってみました
香港国際空港には路線バスが多数乗り入れており、市街地への安価な移動手段となっています。主要な繁華街に1時間程度で到達できるので十分実用的です。
香港名物である2階建バスの2階最前席に乗車すれば眺めも素晴らしく、バスでの移動そのものが香港観光になります。
以下は、ユキミもよく利用するA21路線(ホンハム・香港空港)の乗車レポートです。この路線はネイザンロードを経由するので、車窓からの景色が楽しいです。
ホンハム(紅磡)駅
ホンハム駅は大きなターミナル駅です。地下鉄の西鉄線と東鉄線の始発駅であるとともに、中国本土に直通で乗り入れる京九線(北の終着駅は北京西駅)も、ここから出ています。
イメージ的には、東京でいえば上野駅です。
ホンハム駅の周囲には目立った繁華街はないのですが、交通の要所なので、香港を訪れる日本人もよく利用します。 また、ホンハム駅は、「ホテル日航香港」の最寄駅でもあります(約400m)。
ホンハム駅のバスターミナル
下の写真は地下鉄ホンハム駅の中央改札です。 改札の両脇には、改札を入らなくても利用できる公衆トイレがあります。
バスターミナルは、この改札を背にして、左手にあります。
ホンハム駅の「C1」出口を出て左方に進むと、すぐにバスターミナルがあります。香港国際空港行きのA21番のバスは、この横断歩道を渡った左手にあります。
この2階建バスです。 中国語で「空港」を意味する「機場」、飛行機のイラスト、「A21」そして英語で「Airport」と表記してあります。
運賃は片道33HKDです。 すいていたので2階の一番前の特等席に座りました。
A21バスは、日中なら概ね10分から15分に一本運行しています。 時刻表は、こちらで検索できます。
右上の「airport ←→ city」をクリックすると空港から市街地への全バス路線が表示されるので、「A21」→「Timetable」と選択していくと時刻表を表示します。矢印をクリックすると上り下りが切り替わります。 うまく表示されないときは、もう一度Topページからやり直してみてください。何回かやるうちにちゃんと表示されます。
【追記 20150210】上記のホームページはスマホではうまく表示されないとのことなので、時刻表をキャプチャしたものを貼っておきます。数字は運転間隔を示しています。上3つは香港空港行き、下2つは香港空港発ホンハム行きのバスです。
尖沙咀(ティムサーツイ)から彌敦道(ネイザンロード)へ
バスはホンハム駅を出発したあと、漆咸道(Chatham Road)を通って、梳士巴利道(Salisbury Road)を右折し、尖沙咀(ティムサーツイ)に至ります。 前方のドーム型の建物は「香港太空館」(スペースミュージアム)。左奥の高い建物は対岸の香港島の国際金融センタービルです。
ペニンシュラホテルの手前を右折して、彌敦道(ネイザンロード)に入ります。
おなじみ彌敦道(ネイザンロード)。 北京道の手前のあたりの景色です。
無国籍安宿の重慶大廈の前は、いつもどおり人でいっぱいです。
九龍清真寺(イスラム寺院)です。 香港はイスラム教徒が多いですからね。 寺院の奥は九龍公園です。
佐敦(ジョルダン)の街です。 佐敦道の一本手前、柯士甸道(オースチンロード)の赤信号で停まっているところです。
2階席に乗車していると、香港式の横長看板に頭をぶん殴られそうな錯覚に陥ります。 ちなみに、昔は横木に布を下げて道路に突き出していたとのこと。よそより目立つよう、競って長く突き出していたらしいです。その形状が受け継がれ、香港の看板は横長になったそうです。
ネイザンロードは夕方でもさほど混雑はしないのですが、バス路線が多いので、バス停の空き待ちでかなりの時間をとられます。 水飲場に集まるゾウの群れみたいです。
九龍からランタオ島へ
旺角(モンコック)の交差点を左折して、亜皆老街を西進します。 前方には、地下鉄東涌線の奥運(オリンピック)駅が小さく見えています。 A21バスは、奥運駅のアンダーパスを通ったあと、ロータリーで方向転換して北上し、南昌駅方面に向かいます。
香港地下鉄東涌線の南昌駅です。
やがてバスは自動車専用道(青沙公路)に入ります。 ガントリークレーンが並ぶコンテナヤードの横を走ります。 香港が「港湾都市」であることを実感する景色です。
ランタオ島
青馬大橋を渡って、ランタオ島に入ります。 ホンハム駅を出発してからランタオ島に入るまでの所要時間は約50分でした。
飛行機のイラストの横にある「◯を3つ繋いだようなイラスト」は、あのネズミです。 香港迪士尼樂園(香港ディズニーランド)は、2005年の開業です。 ランタオ島のもっとも九龍半島寄りのところにあります。
ランタオ島は、基本的に、ほぼ全体がこういう山です。 ちなみに、現地語ではランタオ島のことを「大嶼山」といいます。島とはそもそも海にある山ですもんね。
やがて前方に東涌の高層マンション街が見えてきます。
香港国際空港
東涌の高層マンション群を過ぎると、すぐに空港エリアに入ります。
第1ターミナル前に到着です。 ホンハム駅バスターミナルから空港第1ターミナル前までの所要時間は約65分でした。夕刻のラッシュ時でしたが、ネイザンロードが少し混雑していた程度で、その他はスムーズにこれました。
バスを降りて第1ターミナルビルに入ると、すぐ目の前にチェックインカウンターが並んでいます。便利ですね。
香港エクスプレスやピーチアビエイションの搭乗手続は第2ターミナルビルでおこないます。2フロア下に連絡通路があるので、エスカレーターで降りて、徒歩数分で移動できます。
お勧めは往路での利用
バスの特性上、交通アクシデントには弱いですから、空港に向かうときには鉄道(エアポートエクスプレス)を使うのが無難かも知れません。
路線バスにはのんびり気分で乗った方が楽しいですから、香港空港から市街地に向かうときに利用されるのがよいと思います。バスの車窓だけでもちょっとした観光旅行になります。
香港空港のバス乗り場
香港空港の路線バス乗り場は1か所にまとまっています。
到着ロビーのフロア中央にある通路の先に、左右に下るスロープがあります。左に下るとタクシー乗り場、右に下ると路線バスターミナルがあります。
バスターミナルの案内図は下図のとおり。A21バスの乗り場はオレンジの矢印の位置にあります。