ANAのマイレージで国際線特典チケットを予約するときは、旅程の出発地と最終帰着地が同一国内でなければならない。
たとえば、 (往路) ソウル⇒成田 (復路) 成田⇒プサン はOKだが、 (往路) ソウル⇒成田 (復路) 成田⇒チンタオ というチケットはとれない。
この場合、次のようなエラーメッセージが出る。
*出発地と最終帰着地は同一国内であることが必要です。旅程をご確認のうえ、再度入力してください。(Error Code: A_RULES_5A_004A)
ここで、ややこしいのが、中国がらみの4エリア。
中国本土、香港、マカオ、台湾の4地区は、中華人民共和国の建前でも、中華民国の建前でも、同一国ということになっている。
しかし、ANAの取り扱い上はそうなっていない。 ANAのサイトで日程検索をやってみた結果は以下のとおり。
いずれも、出発地から成田空港を経て最終帰着地にいたる旅程で検索している。 4地区の組み合わせなので、全部で6通りある (4 × 3 ÷ 2 = 6)。
出発地 | 最終帰着地 | 可否 |
北京 | 台北 | × |
北京 | 香港 | OK(同一国内扱い) |
北京 | マカオ | × |
香港 | マカオ | × |
香港 | 台湾 | × |
台湾 | マカオ | × |
(マカオについては、ANAは乗り入れていないので、スターアライアンスの提携先であるBRの便が検索されている。)
結局のところ、ANAの予約システム上で「同一国内」として扱われるのは中国本土と香港の組み合わせのみ。なんだか不思議な結果だ。
香港と中国本土が同一国というなら、マカオと中国本土だって同一国なんじゃないの? と思うし、 台湾と中国本土は、どちら側の公式見解でも「同一国」のはず。
ANAに電話して理由を聞いてみたいが、お忙しいところ迷惑だろうし、あー気になる気になる。
【付記】 なお、誤解がないよう付記しておくと、「旅行先」の2都市は同一国内にある必要はない。たとえば、 (往路) 成田 ⇒ マニラ (復路) 台北 ⇒ 成田 という旅程はOKです。
同一国内にあることが必要なのは、あくまで「出発地」と「最終帰着地」。