香港エクスプレス搭乗記
香港エクスプレス航空の格安チケットを入手したので、香港までショート・トリップに行ってきました。
羽田線は就航して間もないので、搭乗体験記をレポートします。
香港エクスプレスの羽田・香港線は、一日一往復。羽田空港発は深夜1:30です。出発時刻の2時間前に着くように、23時頃に浜松町からモノレールに乗りました。この時刻のモノレールはガラガラ、一両に2,3人しか乗客がいません。
「今夜もご乗車いただきましてありがとうございます」
と車内放送が入りました。もう深夜ですもんね。
チェックイン
羽田空港の国際線ターミナル駅でモノレールを降りると、同じフロアが出発階(3階)です。 ようやく香港国際空港なみのフロア設計が実現したようです。
深夜の出発ロビー(3階)は人もまばらです。
チェックインは向かって右端のA島。カウンターは4箇所開いていて、係員はANAの制服を着ていました。
座席指定
ユキミはエクスペディア経由でチケットを購入した際に事前座席指定を受けていたので、チェックイン時にはその確認のみでした。
なお、別項でも書きましたが、香港エクスプレス航空のホームページから予約すると事前座席指定はできません(追記20140901:現在はできるようになっています)。
エクスペディア経由で予約する場合はオンライン購入時に「窓側・通路側」の希望を選択でき、自動的に座席が割り振られます。ユキミは運良く希望どおり「通路側」の席をもらっていました。
なお、参考までに、事前座席指定がない人でもチェックインカウンターで座席の希望を言えるか尋ねてみました。
「空いていれば希望をうかがうこともできますが、本日のように満席のときもあるので・・・。また、係員によっては、空いているときでも、こちらの席になりますと御指定させていただく場合もあるみたいです。」
とのことでした。 要は、まだ運用が定まっていないようです。
手荷物の扱い
香港エクスプレスをエクスペディア経由で予約すると寄託荷物は20㎏まで無料です。そのうち機内に持ち込める手荷物は10㎏までですが、チェックイン時に機内持込手荷物の計量はありませんでした。
以前、春秋航空国際線のチェックインの際に機内持込荷物の重量を厳密に計量されたことがあったので、用心して電子機器をいくつかコートのポケットに移動するなどの細工をしていたのですが、不要でした。
深夜の羽田空港の制限エリア
チェックイン後、まだ時間があったのですが、早々と出国手続を済ませて制限エリアに入りました。
羽田空港の制限エリア内の飲食店は、23:00までにほとんど閉店します。香港エクスプレスの搭乗時刻まで営業しているのはビアバーだけです。ビアバーは満席でした。 24:00まではうどん屋も営業していますが、「かけうどん800円」という価格設定です。
ドラッグストア「Books&Drugs」は25:00まで営業していますが、食事になりそうな食べ物はあまりありません。ポテチ、お菓子、ツマミ類、菓子パン(3種)、ペットボトルの飲み物、程度です。
もう少しまともな夜食がほしい方は、出国手続の前にターミナルビル1階のローソンに寄ってきたほうがよいと思います。
制限エリアにはパソコンコーナーが数カ所あります。深夜のパソコンコーナーはガラガラなので、インターネットと電源には困らないと思います。携帯電話の充電も可能です。
搭乗
香港エクスプレスの搭乗口は「105」。 右端の突き当りです。 チェックイン手続を担当していたANAの職員が、そのまま搭乗ゲートに廻っていました。
予定より早く、0:50に搭乗が始まりました。全部エコノミー席なので優先搭乗はなく、「みなさま搭乗口にお進みください」とアナウンスがありました。
なお、羽田・香港便にもかかわらず、スーツ姿の人を一人も見ませんでした。ANAの羽田・香港便などはビジネスエクスプレスの印象が強いのですが、香港エクスプレスは雰囲気がだいぶ違います。
機内
搭乗はボーディングブリッジからでした。 機体の外装には、同系列の「香港航空」の文字がありました。
「香港航空」と「香港エクスプレス」は、もとは無関係の会社ですが、ともに中国の「海南航空」に買収され、いまでは姉妹会社です。
機内は、赤いシートに緑のカバー。 手前に写っている青いカバーの席は、非常口前のシートピッチの広い席です。 チェックイン時に空きがあれば2,000円で購入できます。
他社と比べて座席の背もたれがやや低いです。シートピッチが狭いので、リクライニングした時に後席の邪魔にならないよう短く作ってあるのかも知れません。
赤いシートの布地には、「福」の文字が埋め込まれていました。 さすが中国系の航空会社です。
シートピッチはこのくらいです。
誰でも持っているわかりやすいものでシートピッチを表現しようと思って撮った写真がこれです。 片手持ちゆえ手ブレはご容赦を。
機内アナウンスは、往路は英語と広東語のみでした。 詳細は後述しますが、復路は日本語のアナウンスもありました。
定刻5分前にタキシングが始まり、1:40に離陸。
早くも1:47にはシートベルトサインが消えて、CAが飲食物の注文をとりにまわってきましたが、注文している人はほとんどいませんでした。
飲み物は20HKD程度。食事はチャーハンなどが50HKD程度です。詳しいメニューは下のリンク先にあります。
http://www.hkexpress.com/Portals/0/HKE-Menu-20131018.pdf
2:30に消灯。禁煙サイン以外は真っ暗になります。
ただし、この機材の読書灯は光が周囲に散乱するタイプなので、前後左右の人が読書灯をつけているとかなり眩しいです。とくに、後席の読書灯が点いていると、リクライニング時に目を直撃します。シートピッチが狭いことが、こういう点でマイナスに影響します。
香港空港に到着
ここからは香港時間で書きます。
4:45に機内の照明がつき、着陸を知らせる放送が入ります。
5:03着陸。 沖止めで、5:12にドアが開きました。
沖止めが嫌いな人もいるようですが、今回は、バスが第1ターミナルに到着してエスカレータを上がったら、すぐ目の前が入国ゲートでした。延々と通路を歩かされるよりもむしろ楽です。
この時間は開いているゲートが少ないせいか、免税店の前まで長蛇の列ができていました。 香港空港でここまでの行列を見たのは初めてでした。
ユキミは香港空港の自動ゲート(e-channel)に登録しているので、この列に並ばずにサクッと抜けることが出来ました。 早朝の香港空港のターミナルビルの様子については別項で書きます。