香港空港でのチケット購入からフェリー乗り場まで
フェリー乗り場はどこにある
香港国際空港を経由してマカオや華南の都市に行くとき、香港で入国手続をしないで、空港の制限エリアから直接フェリーでマカオや中国本土にわたることができます。
このルートを使うと香港の入出国手続が省略できるし、フェリーの時刻のタイミングがあえば時間の節約にもなります。
香港空港のフェリー埠頭(海天客運碼頭)を上空から見るとこんな感じです。 埠頭にはマカオ行きの赤い船が2隻、本土行きの小さな船が1隻停泊しています。さらに1隻、本土からの船が入港してくるところです。
埠頭の左にある緑地はゴルフコース。写真にはありませんが、その左に空港のターミナルビルがあります。ターミナルビルと埠頭の間は、自動運転の軌道車両で結ばれています。
埠頭の上にある弧を描く建物はマリオットホテルです。その上の広い屋根は、亜洲国際博覧館(Asia World Expo)です。エアポートエクスプレスの終点駅はこの建物です。
香港空港からこの埠頭(海天客運碼頭)を使って珠海まで直行してみたので、その記録を書いておきます。なお、マカオに行く場合も乗船までの手順は同じです。
フェリーチケット購入
マカオや珠海に向かう直行フェリーの乗り場は、空港の制限エリア(イミグレの内側)にあります。なので、香港に一旦入国してしまうと、このフェリーには乗船できません。
香港では入国せずに、飛行機からフェリーに直接乗り換えることが前提となります。
この写真の奥に写っているのが入国手続のイミグレです。その手前の案内標識の黄色にマーキングしたところに、「往内地/澳門快船票務處」(内地・マカオ行高速船チケット売り場)と書いてあります。
この指示にしたがって右に行くと、フェリーのチケッティングカウンターがあります。
こういう広いカウンターですので、行けばすぐにわかると思います。カウンターは行先別に分かれています。 パスポートを提示してチケットを買います。
なお、香港の空港では日本で預けた寄託荷物の受け取りはしません。 出航前に係員が荷物をピックアップして、フェリーに積み込んでくれます。寄託荷物があるときは、このカウンターでチケットを購入する際にバゲージタグを提出します(これを忘れると、荷物が香港空港に置き去りになってしまいます)。
上の写真のチケットは珠海行きのものなので座席番号が記載されていますが、マカオ行きのフェリーは自由席なので座席番号はありません。
寄託荷物があるときは、飛行機のバゲージタグと引き換えに、フェリー用のバゲージタグを受け取ります(必ず!)。
チエックインは、寄託荷物があるときは1時間前まで、ないときは30分前までにおこないます。 香港国際空港からマカオ/中国本土各地へのフェリーの時刻表はこちらです。 → 船期表(香港国際空港オフィシャルサイト)
ターミナルビルからフェリー埠頭へ
チケットカウンターの近くにある入口をとおってフェリー埠頭に向かいます。 「登船」と表示のあるところです。 入口の先には長いエスカレーターがあり、1階まで降ります。
エスカレーターを降りると、スカイピア(フェリー埠頭)に向かう自動運転の軌道車両のプラットフォームがあります。 ここからでる車両はスカイピア行きだけです。 頻繁に発着するので、あわてる必要はありません。
軌道車両の乗車時間は3分程度です。 ちなみに、この軌道車両のシステムは、日本の石川島播磨が納入しているそうです。
スカイピアについたら、ロビーまでエスカレーターをあがります。
乗船者用のロビーは3階です。 窓の下には、これから乗船する船が停泊しています。 赤い船はマカオ行き、白い船は中国本土への船です。
出発時刻のボードで、乗り場を確認しておきます。
ロビーにはスターバックスがあります。
時間が来たら、エスカレーターを降りて乗船場所に向かいます。
今回は珠海へ行くので、この白い船に乗ります。
フェリーに乗って珠海へ
船内の様子
船内はこんな感じ。 中国本土行きの船は、マカオ行きよりも内装が簡素です。トイレ付きです。 船内ではペットボトルの飲料やカップ麺を買うことができます。
出航したあと、係員が中国の入国カードを配りにくるので、記入します。 ボールペンは持参しましょう。
珠海の九洲港に到着
約1時間で珠海の九洲港に到着します。 イミグレで中国の入国手続をして、寄託荷物をピックアップします。
九洲港の建物です。 九洲港からは香港空港のほか、深センの蛇口港などにも船がでています。
九洲港付近の道路はタクシーの乗降が禁止されているので、タクシーはタクシー乗り場から乗ります。 いつも客待ちのタクシーが溜まっています。ここのタクシーは比較的良心的なので、乗っても大丈夫だと思います。
付近の海はこんな感じです。 海沿いには高層マンションが立ち並びます。珠海のマンションは一時期の不動産ブームで一気に増えました。深センなど他都市の住民による投機目的での購入が多いといわれます。
マカオへのボーダーや、広州への高速鉄道の駅のある拱北(ゴンベイ)へは、九洲港からタクシーで約5分。15元程度です。
この写真は、拱北蓮花路の粤海ホテルの客室から撮りました。三角屋根の高い建物は中国の税関。手前は中国本土。湾の向うの高層マンションはマカオです。
香港国際空港オフィシャルの案内動画がありました。
自分でもスライドショーを作成してみました。