拱北口岸の通り方(マカオから珠海へ)

マカオは中国の一部ですが、「特別行政区」として本土と異なる社会制度が適用されているので、マカオ・中国本土間には国境と同じようなボーダーがあります。日本人はマカオも中国も短期滞在はノービザでOKなので、パスポートさえ持っていけばすんなり通れます。

マカオがポルトガルから中国に返還された後は、マカオと中国本土の往来を「出国」「入国」とは呼べなくなりました。現在は「出境」「入境」という語を使います。ちなみに、中国語では「出入国」も「出入境」と言い、「国」という語は使わないので、返還前も返還後も同じ「出境」という言い方で変わりません。

 

マカオを出境

これはボーダーの建物をマカオ側からみたところ。 黄色い小さなアーチは昔の出入境事務所のゲートで、現在は歴史的建造物として保存されています。

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その後ろに、新しい立派な出入境施設が建っています。

マカオ側の施設の入口です。

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ボーダーの通過の方法は、国際空港のイミグレと同じです。飛行機に乗らないので出境時に保安検査はありません。中国側のボーダーで入境するときにはX線による荷物検査がありますが、普通にしていれば特に何も言われません。

マカオを出るときは、まずエスカレーターをあがります。 エスカレーターは多くの人を一斉に通せるように6台あり、なかなか壮観です。


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イミグレの前にこの程度並んでいるのは普通のことです。 初めてだとびっくりするかも知れませんが、この程度ならおおむね20分程度で通過できます。


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 深夜などすいている時間帯ならば、数分で通過できます。

 

マカオ側のイミグレを抜けたら、エスカレーターで地上に下ります。


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徒歩でマカオ/中国本土の境界線を越えて、中国側のイミグレ事務所に向かいます。途中に免税店があります。


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中国に入境

中国側のゲートでは、「外国人」という列に並びます。 中国人用の列よりもすいていることが多いです。 マカオ側の出境ゲートより手続に時間がかかるため、この程度の行列でも20分程度は要します。


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中国側のゲートをとおった先には荷物用のX線検査機があります。自分でベルトコンベアに荷物を載せてチェックを受けます。

中国側にでたところです。

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左手の金色の建物は5つ星の来魅力酒店(ホテル)です。その右手には長距離バスターミナルがあります。

さらにその左、ビルが途切れて山が見えているところは迎賓大道です。

広州に行くための高速鉄道の駅は、左方向に200mほど行ったところにあります。

東莞方面に向かうときは、この写真の右手にある階段を下りて地下2階にある中旅専用のバス乗り場に向かいます。

 

珠海からマカオに移動するときは、以上の逆をするだけです。マカオ側の入境ゲートは1階にあるので、エスカレーターの昇り降りがない点が違う程度だと思います。

マカオと中国本土の間には、ほかに湾仔口岸、横琴口岸の2つのボーダーゲートがあります。このうち湾仔口岸については別記事(「珠海から湾仔口岸をとおってマカオへ」)でレポートしたので参照してください。