珠海から湾仔口岸をとおってマカオへ

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マカオ・珠海の往来はいつも大混雑

拱北口岸

珠海とマカオを行き来するためのメインのゲートは拱北口岸です。このゲートを通れば、珠海の繁華街である拱北地区から徒歩で無料でマカオに行けます。

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しかし、その便利さゆえ、このゲートはとても混雑します。 特に混雑がひどいのは祝日と、あとは平日でも出退勤の時刻には通勤ラッシュがあります。ボーダー前の広場に長蛇の列ができることもあり、最も混雑が激しい時間帯にはボーダーの通過に2時間以上かかります。


この日も大変な混雑でした。

マカオのサウナやホテルでは、低廉な労働力として中国本土からの出稼ぎ労働者を大量に採用しており、この人達は毎日ゲートを通って珠海からマカオに通勤しています。

ベネチアンやシティオブドリームなどの大規模カジノでは、夕刻の勤務交代の時刻になると、ボーダー行きのシャトルバスに遊興客とは思えない人たちが大勢乗っています。

彼ら彼女らは、ボーダーでシャトルバスを降りると、そのままゲートを通って中国本土の自宅に帰っていきます。翌朝はまた逆方向にゲートを越えて出勤です。

このため、拱北口岸の通勤ラッシュがおこるわけです。

また、マカオの私立中学や高校に子弟を通わせている珠海の家庭も多く、朝夕には制服を着た女子学生がボーダーを通過する姿もよく見かけます。

 

そういうわけで、祝日や朝夕のラッシュアワーには、なんとか拱北口岸を通らずに、別ルートでマカオ・珠海間を移動したくなるわけです。

 

横琴口岸

マカオと珠海の間の陸路のボーダーは拱北口岸のほかにもう一つあります。横琴口岸(ボーダー)です。しかし、ここも最近は混雑するようになりました。特に中国本土からの団体旅行客がこの横琴口岸(ボーダー)を利用することが多く、これに巻き込まれると大変な目に遭います。

 

湾仔口岸

そこで穴場として浮上するのが湾仔口岸です。 湾仔口岸は、珠海の湾仔地区とマカオ旧市街との間の約500メートルのせまい海を渡舟が結んでおり、両岸にイミグレの施設があります。

珠海側のボーダーが交通不便な湾仔にあることや、渡舟に乗るのに料金がかかること、渡舟が30分に1本しかなく不便であること、などが理由で、この湾仔口岸はいつも比較的すいています。

以下は、ユキミが湾仔口岸を通過したときのレポートです。

この日は、もともと拱北口岸をとおってマカオに行くつもりでした。しかし、拱北口岸の前には、何百メートルもの長蛇の列が・・・ちょうど祝日だったので、猛烈な混雑です。一見して3時間コースだとわかりました。

即、湾仔口岸へまわることにしました。 拱北から湾仔への公共交通機関は路線バスが一応ありますが、拱北側のバス停が繁華街から遠いので不便です。タクシーでも20元(約400円)程度ですので、タクシーで行くことをおすすめします。

ただし、拱北口岸が混んでいる日には、その付近で近距離を乗せてくれるタクシーを見つけるのは至難の技です。湾仔口岸と行き先を言った瞬間に、手を横に振って乗車拒否されます。乗車拒否されないまでも、法外な料金をふっかけられます。 こういう混雑日には、拱北口岸から少し離れた地点まで歩いてからタクシーを拾うことを強くおすすめします。

タクシーを拾うポイントとしてお勧めなのは、国泰酒店(国泰ホテル)の前あたりです。拱北口岸から徒歩で数分です。このあたりを流しているタクシーなら、近距離でも文句を言わずに乗せてくれます。乗車してからのルート的にも、あまり大回りにならずに湾仔口岸まで行くことができます。

国泰酒店前から湾仔口岸までタクシー利用の場合の走行ルートは下の地図のとおりです。

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実際に湾仔口岸をとおってみました

以下、実際に湾仔口岸を使ってみた際のレポートです。

拱北から湾仔口岸への移動

国泰酒店は4つ星の立派なホテルです。なので、その玄関付近には、正規・非正規あわせてかなりの数のタクシーが客待ちをしています。

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タクシーは客待ちをしている車ではなく、流しのタクシーを捕まえたほうがよいと思います。料金は交渉ではなく、ちゃんとメーターを倒してもらいましょう。

走り出したタクシーは、国泰酒店前の道(僑光西路)を西進し、高架の手前で右折します。

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右折すると湾仔とは逆方向になりますが、300メートルほど走ったところにある中央分離帯の切れ目でUターンしてくれます。

ついで、昌盛路を右折し、西進します。 前方に緑の山が見えます。この山の手前を左折します。

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山の手前を左折し、この広い道(南湾南路)を真っ直ぐ進むと湾仔口岸です。 前方に見える塔はマカオ半島に建つマカオタワーです。日本のバラエティー番組だとバンジージャンプが有名ですね。

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やがて左側に湾仔口岸が見えてきます。 小さな建物です。

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中央分離帯があるため、Uターンするにはかなり先までいく必要があります。 湾仔口岸の前には横断歩道があるので、そこで降りて自分で道路を渡るほうが早いと思います。

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国泰酒店からここまでタクシーで15分程度。料金は19人民元でした。

この日は休日なので、湾仔口岸もかなりの人出でした。ボーダーの建物の前に行列しています。順番を待って、ボーダーの建物に入ります。

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湾仔口岸から船でマカオへ

建物に入ったら、まず船の切符を買います。 運賃は片道25人民元です。

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切符を買ったら、イミグレを抜けて、船の乗り場に進みます。船は概ね30分に一本なので、時間があるときは待合室のベンチに座っていることもできます。

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船には、エアコン付きの船室もありますが、せっかくなのでオープンエアーのこのベンチに座ったほうが楽しいと思います。

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出航です。

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500m先の対岸にはポンテ16(ソフィテルホテル)の建物が見えています。

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対岸はマカオの旧市街地なので、数階建ての低い建物が多いです。 その頭越しに、ひときわ高いグランドリスボアホテルの建物が見えています。

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クリーム色の外壁が、マカオ側のイミグレの建物です。小さな施設です。

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船を降りたら、マカオ側の入境手続をします。

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イミグレの建物をでたところの景色です。

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外側からみたイミグレの建物です。 右側の建物は萬發事酒店(マスターズホテル)です。

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この付近はマカオの旧市街地にあたります。マカオ半島を東西に横断する繁華街「新馬路」の西端までは徒歩5分程度です。

次回記事では、この内港から新馬路を歩いてリスボアホテルまでのルートを紹介します。

 

追記:拱北から湾仔口岸を経由してマカオまでのルートをスライドショーにまとめました。